🔍 話題深掘り ● 注意 事件発生 📅 2026年6月19日 公開日 ✏️ 2026年6月20日

月980円のはずが年2万6340円──W杯で起きたDAZN「年間契約」のわかりにくさ

FIFAワールドカップ2026の全104試合をライブ配信する唯一のサービスDAZNで、「DAZN Soccer」という年間プランの表示が月額プランと誤解されるとして混乱が広がった。運営は6月13日に謝罪、6月18日には対応を拡大し全加入者を対象に解約(直近1か月分返金)・月額プラン変更・継続から選べるようにし、新規受付も停止(申請6/30まで)。月980円に見えて実は1年で総額2万6340円。W杯をきっかけにサブスクへ加入する家庭が増える今、「月額か年間か」「総額はいくらか」を契約前に確かめる習慣を、家庭と中高生それぞれの視点から整理する。

月額に見えて実は年間契約──W杯のDAZNサブスク注意

「月980円のつもりで申し込んだのに、1年分の契約だった」──W杯開幕前、DAZNの料金表示をめぐって、そんな戸惑いが広がりました。

人気サービスの「お得な料金」の裏には、月額か年間かという落とし穴がひそんでいることがあります。

🟨 この記事のポイント(1分で理解)

  • FIFAワールドカップ2026の全104試合すべてをライブ配信する唯一のサービスがDAZN。W杯をきっかけに加入を検討する人が増えるタイミングだった
  • DAZNの年間プラン「DAZN Soccer」で、月額プランと誤解されかねない表示があったとして混乱が広がった
  • 「月980円」に見えても、実際は1年契約。途中でやめても年間料金の支払いが残り、初年度の総額は2万6340円
  • DAZNは6月13日に謝罪し、6月18日には対応を拡大。対象期間内に限らず、販売開始から受付停止までに加入した全利用者を対象に、「解約(直近1か月分の返金)」「月額プランへの変更」「契約の継続」から選べるようにし、新規受付も停止した(申請は6月30日まで)
  • W杯をきっかけにサブスクへ加入する前に、「月額か年間か」「総額はいくらか」を確かめることが大切

W杯独占配信のDAZNで「年間契約」の表示が混乱を招いた

FIFAワールドカップ2026は、現地時間2026年6月11日(日本時間6月12日)に開幕しました。アメリカ・カナダ・メキシコの3か国で共催され、全104試合という過去最大規模の大会です。日本国内でこの全104試合すべてをライブ配信する唯一のサービスがDAZN(ダゾーン)で、日本代表戦などは無料で配信されます。そのため、W杯をきっかけにDAZNへの加入を検討する人が増えるタイミングとなりました。

そんな中で混乱が起きたのが、DAZNが期間限定で提供していた「DAZN Soccer」という年間プランの表示です。DAZNの発表によると、2026年5月30日から6月11日午後8時までの間、一部に月額プランと受け取れる記載がありました。実際には1年契約が前提で、途中で解約手続きをしても年間料金の支払いが残るプランです。最初の3か月は月980円のキャンペーン価格ですが、その後は月2600円となり、初年度の総額は2万6340円かかります。「1か月単位で自由に解約できる980円のプラン」だと誤解した人がいる、とSNSで指摘されました。

💴 「月980円」だけを見ないために(DAZN Soccerの初年度総額)

  • 最初の3か月:980円 × 3 = 2,940円
  • その後の9か月:2,600円 × 9 = 23,400円

初年度合計:26,340円

大きく表示された「980円」と、実際に1年で払う総額には、これだけの差があります。

その後、DAZNは2段階で対応を発表しました。まず6月13日、「混乱を招くご案内があった」として謝罪し、対象期間中の加入者に解約や返金などを個別に案内すると発表。さらに6月18日には、契約期間・料金・解約条件の表示全体に分かりづらい点があったとして対応を拡大しました。サービス開始から同日の販売停止までに加入したすべての利用者を対象に、次の3つから選べるようにしています。

あわせて、DAZNは6月18日付で「DAZN Soccer」の新規申し込み受付を停止しました。解約や変更を希望する場合は、6月30日までに専用フォームから手続きが必要です。なお、ここでの「返金」は支払った全額ではなく「直近1か月分」である点には注意が必要です。

なぜ重要なのか

これはサッカーファンだけの話ではありません。サブスク全般に共通する「契約の読み方」の問題です。

動画・音楽・ゲームなど、月額制のサブスクリプション(サブスク)は、いまや生活の中に深く入り込んでいます。その多くは比較的短い単位で契約する月額プランですが、中には「年間契約」のプランが、月額のように見える価格表示で並んでいることがあります。スポーツやイベントのように「今だけ見たい」という動機で加入する場面は、こうした見落としが特に起きやすいタイミングです。W杯のように全国的な盛り上がりがあるときは、いつも以上に多くの人が同じ落とし穴の前に立つことになります。

契約条件を誤解しやすい表示は、利用者を一定の選択へ導く「ダークパターン」としても議論されるテーマです。ただし、今回の表示が意図的な誘導だったのかどうかは明らかになっていません。確認できるのは、DAZN自身が「表示や案内に分かりづらい点があった」と認め、対応を取ったところまでです。

「月額プラン」と「年間プラン」はどこが違うのか

見るべきポイントは、大きく「途中でやめられるか」と「総額はいくらか」の2つです。

月額プランは、一般に年間契約より短い単位で契約し、次の更新前に解約すれば翌月以降の請求を止められます。ただし、手続きの期限や、解約後いつまで利用できるかはサービスごとに異なります。実際、DAZNにも縛りのない月額プランがあり、W杯期間中は割引キャンペーンも行われています。一方で年間プランは、1年間の利用を前提に割安な料金が設定されていることが多く、途中で利用をやめても、残りの契約期間分の支払いが必要になる場合があります。月額に換算すると安くなる代わりに、「途中でやめる自由」が小さくなる、というのが一般的な仕組みです。

これはDAZNに限った話ではなく、年間プランは「長く使うほどお得だが、途中ではやめにくい」というのが多くのサービスに共通する性質です。だからこそ、「月◯◯円」という表示だけで判断せず、申込画面で「これは月額か、それとも年間契約か」「途中で解約できるか」「1年でいくらになるか」を確かめることが欠かせません。

家庭・学校でできること

📋 契約ボタンを押す前にチェックする6項目(スクショ保存版)

  1. 契約期間(月単位か、1年契約か)
  2. 初回・キャンペーン料金(いつまで・いくらか)
  3. 通常料金(キャンペーン後はいくらになるか)
  4. 支払総額(1年でいくらになるか)
  5. 自動更新の有無
  6. 解約の期限と方法(いつまでに、どこから解約するか)

👋
中高生のみんなへ

「W杯、全試合見たい!」「推しの選手の試合だけでも見たい!」──そう思って、配信サービスに申し込もうとしたことはない?

値段のところに大きく「980円」って書いてあると、つい「安い!」って申し込みたくなるよね。でも、その近くに小さく「年間契約けいやく」って書いてあったら、話はまったく別になるんだ。

「月額」と「年間契約」は別もの

月額プランは、たいてい短い単位で契約して、次の更新の前に手続きすれば、その先の料金を止められる。でも年間契約は「1年分まとめて契約」が基本で、途中でやめたくても、残りの料金を払うことが多い。「月◯◯円」と書いてあっても、それが年間契約なら、1年でけっこうな金額になるんだ。

今回のDAZNでも、月額に見える表示で誤解ごかいが広がって、運営する会社が謝った。有名な会社や公式のサービスでも、料金や契約条件の表示が分かりにくいことはある。だから「公式だから大丈夫」と思い込まず、申し込む前の最終確認画面を自分でもよく読むクセをつけておくと安心だよ。

覚えておいてほしいこと
「今すぐ入らないと損!」と感じたときほど、いったん落ち着こう。申込ボタンを押す前に「これは月額? 年間契約?」「途中でやめられる?」「1年でいくら?」を確認。迷ったら一晩おいて、家族に相談してから決めても、たいてい間に合うよ。

💬 友達や家族と話してみよう
自分や家族が使っているサブスクは「月額」? それとも「年間契約」? いくつか調べて、比べてみよう。

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※この記事は2026年6月20日時点の情報に基づいています。対応内容や申請期限、料金は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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