この時期のポイント
初めてのデバイスに触れる時期。好奇心が強くリスク判断が未熟なため、保護者が主導してルールと環境を整備する段階です。子ども自身に「なぜダメなのか」を説明しながら進めましょう。
見守りチェックリスト
☐ ペアレンタルコントロール(スクリーンタイム / ファミリーリンク)を設定済み
☐ 1日の利用時間を決めている(目安:1〜2時間)
☐ 利用場所をリビングなど目の届く場所に限定
☐ アプリのダウンロードは保護者の承認制に設定
☐ 個人情報(名前・学校名・住所)を入力しないルールを共有
☐ 困ったことがあったらすぐ相談する約束をしている
☐ フィルタリング(有害サイトブロック)を有効化済み
保護者が知っておくべきこと
お子さまを守るために、まず親自身が学びましょう
子どもが使うアプリ・サービスを体験する:YouTube Kids、Roblox、マインクラフトなど、お子さまが使っているアプリを実際に触ってみましょう。「何ができるのか」「どこにリスクがあるのか」を体感することが、的確な見守りの第一歩です。
オンラインゲームのチャット機能を理解する:小学生が使うゲームにも、見知らぬ人とテキストや音声で会話できる機能があります。フォートナイト、Roblox、あつまれどうぶつの森など、各ゲームのコミュニケーション機能とその制限方法を把握しておきましょう。
「デジタルネイティブ」でも判断力は未熟:操作が上手なことと、リスクを判断できることは別です。「うちの子はスマホに詳しいから大丈夫」という思い込みが最も危険です。技術的な操作スキルと、情報を見極める力は異なるものであることを意識してください。
日常の声かけ・会話のヒント
「ダメ」ではなく、一緒に考える習慣をつくりましょう
毎日の小さな会話:「今日はネットで何を見たの?」「面白い動画あった?」と、日常会話の延長として聞いてみましょう。特別なことではなく、学校の話を聞くのと同じ感覚が大切です。
一緒にやってみる:お子さまが好きなゲームやアプリを一緒にやってみましょう。「教えて」と頼むことで、子どもは嬉しくなり、自分からいろいろ話してくれるようになります。
声かけの具体例
「この人、知ってる人?知らない人から連絡きたことある?」
「名前とか学校とか聞かれたことある?そういうときはどうする?」
「もしネットで怖いことがあったら、怒らないから教えてね」
「このアプリ、お母さん/お父さんにも教えて」
この年齢で注意すべき犯罪リスク
巻き込まれないために知っておきたいこと
不適切コンテンツへの接触:検索やSNSから、暴力的・性的なコンテンツに偶発的にたどり着くケースがあります。フィルタリングの設定に加え、「変な画面が出たらすぐ閉じて教えてね」と伝えておきましょう。
個人情報の漏洩:ゲーム内チャットやSNSで、名前・学校名・住所を聞き出そうとする大人がいます。「ネット上の人には、自分のことを教えない」をルール化してください。
高額課金トラブル:ゲーム内のガチャやアイテム購入で、保護者の知らないうちに数万円〜数十万円の課金が発生するケースがあります。決済パスワードの管理と、課金の承認制設定は必須です。
具体的な対策
利用時間の管理:iOSの「スクリーンタイム」やAndroidの「ファミリーリンク」で、アプリごとの利用上限と休止時間を設定できます。就寝時間の1時間前にはデバイスをリビングに戻すルールが効果的です。
コンテンツフィルタリング:App Store / Google Playの年齢制限を設定し、ブラウザにもフィルタリング(iOSの「コンテンツ制限」、キャリアのフィルタリングサービス)を適用しましょう。
一緒に使う習慣:「今日は何を見たの?」と会話する習慣が、トラブルの早期発見と信頼関係の構築に最もつながります。
こんなサインに注意
デバイスを隠して使うようになった / 急に画面を閉じる / 知らない人とのやり取りがある / 高額な課金が発生している / 急に元気がなくなった・学校に行きたがらない
小学校4〜5年生になると、友だちとの連絡手段としてLINEを使い始めるお子さまが急増します。クラスの連絡用グループや習い事のグループに入るために「みんな使っているから」とお願いされることも多いでしょう。
LINEの利用規約では年齢だけで「絶対にダメ」とはされていませんが、未成年は保護者の同意が必要であり、18歳未満にはID検索などの機能制限があります。小学生に使わせる場合は、保護者の管理つきで慎重に始めましょう。放任はおすすめしません。
📋 小学生にLINEを持たせるなら、ここを押さえる
- 連絡相手は家族中心にする
- 知らない人を友だちに追加しない
- 本名・学校名・位置がわかる内容を出さない
- グループは最小限にとどめる
- 夜は使わないなど、時間のルールを決める
- 困ったやり取りはすぐ親に見せる
📱 小学生のためのLINE家庭ルール 10か条
1
LINEをする相手は、家族と決めた人だけ
勝手に友だちを追加しない。知らない人は追加しない。
2
本名・学校名・クラス・住所は送らない
自分のことがわかる情報は書かない。写真でも制服や家の近くが写らないようにする。
3
友だちの写真や話を、勝手に送らない
相手のことも大切にする。人の秘密は広げない。
4
いやなメッセージが来たら、返事をする前に親に見せる
すぐに言い返さない。ひとりで解決しようとしない。
5
悪口・仲間はずれ・ふざけたスタンプ連打をしない
文字だけだと気持ちが伝わりにくい。相手がいやな気持ちになることは送らない。
6
グループには勝手に入らない・作らない
グループに入るときは、必ず家の人に相談する。
7
夜は使わない
たとえば夜8時までなど、使う時間を決める。寝る前には見ない。
8
勉強中・食事中・おふろの前後は使わない
LINEはあとで見ても大丈夫。生活を優先する。
9
パスワードや認証番号は人に教えない
友だちでも教えない。家の人と一緒に管理する。
10
困ったときは、すぐ相談する
「へんな人から来た」「こわい」「仲間はずれにされた」と思ったら、すぐ家の人に話す。
🏠 家庭でいっしょに決めるといいこと
使っていい時間帯
友だち追加していい相手
アイコンや名前のルール
グループ参加のルール
親がときどき確認すること
ルールを守れなかった場合
🛡️
LINE プライバシー設定 完全ガイド
友だち自動追加のオフ、ID検索の制限、プロフィール設定など、具体的な設定手順を解説しています
→
おやこのお約束シート(無料PDF)
親子で一緒にインターネットのルールを決められるワークシートです。印刷して、お子さまと話し合いながら書き込みましょう。冷蔵庫やデスクの近くに貼っておくと効果的です。
PDF
DL
この時期のポイント
SNSの利用が本格化し、友人関係がオンラインにも広がる時期。保護者への反発も始まるため、「管理」から「対話」へシフトすることが重要です。ルールは押し付けるのではなく、一緒に決めましょう。
見守りチェックリスト
☐ SNSアカウントの公開範囲が「友達のみ」に設定されている
☐ 位置情報の共有がオフ(またはカメラのExif情報削除済み)
☐ 知らない人からのDM受信を制限する設定にしている
☐ パスワードを適切に管理している(使い回しをしていない)
☐ 「投稿する前に一呼吸置く」ルールを共有している
☐ ネットで困ったことがあったら相談できる関係を維持
☐ 定期的にSNSの使い方について会話する機会がある
保護者が知っておくべきこと
中学生特有のリスクを理解しておきましょう
SNSの最新トレンドを把握する:中学生が使うSNSは変化が速く、Instagram、TikTok、Discord、LINEオープンチャットなど、保護者世代にはなじみのないサービスが多くあります。「今クラスで何が流行ってる?」と聞くことで自然に情報を得られます。子どもに教えてもらう姿勢が信頼関係を築きます。
「ネットいじめ」の実態を知る:既読無視、グループからの排除、なりすましアカウント、晒し投稿など、大人が気づきにくい形のいじめが存在します。本人が「いじめられている」と自覚していないケースもあるため、行動の変化に敏感であることが重要です。
プライバシー設定は「一度やれば終わり」ではない:アプリのアップデートで設定がリセットされたり、新しい機能が追加されることがあります。半年に1回は親子で設定を見直す時間を作りましょう。
日常の声かけ・会話のヒント
思春期の子どもとネットの話をするコツ
ニュースを会話のきっかけに:ネット犯罪や個人情報流出のニュースを見たときに、「これ、どう思う?」と投げかけてみましょう。説教ではなく、「一緒に考える」姿勢で話すと、子どもも意見を言いやすくなります。
スクリーンタイムを一緒に振り返る:一方的に「使いすぎ」と叱るのではなく、記録を一緒に見て「自分でも多いと思う?」と振り返る方法が中学生には効果的です。自分で気づくことが自己管理の第一歩になります。
声かけの具体例
「この前ニュースで見たんだけど、SNSで写真が拡散された子がいたらしい。怖いよね」
「もし友だちとの間でネットで嫌なことがあったら、一緒に考えるから教えてね」
「スクリーンタイム見てみたら今週○時間だったよ。自分ではどう思う?」
「○○(アプリ名)って最近みんな使ってるの?どんな感じなの?」
中学生が巻き込まれやすいネットトラブル
被害者にも加害者にもさせないために
SNS経由の誘い出し:DMやオープンチャットで親しくなった相手から「会おう」と誘われるケースがあります。相手が同年代を装っていても、実際には大人というケースが多発しています。「ネットだけの相手には絶対に会わない」を家族のルールにしてください。
画像の送信要求:「自撮りを送って」と言われ、軽い気持ちで送った写真が拡散・悪用されるトラブルが中学生に急増しています。一度ネットに出た画像は完全な削除が不可能であることを、具体的に伝えましょう。
ネットいじめの「加害者」になるリスク:軽い気持ちでの悪口投稿やなりすまし、グループ外しも、法的には名誉毀損や侮辱罪に問われる可能性があります。「書き込みは証拠として残る」「匿名でも特定される」ことを伝えてください。
具体的な対策
SNS設定の確認:Instagram・TikTok・LINEのプライバシー設定を、親子で一緒に確認する時間を作りましょう。特に「アカウントの公開範囲」「DM受信制限」「位置情報タグ」の3点は必ず確認してください。
「投稿前チェック」の習慣化:投稿する前に「10年後の自分が見ても大丈夫か?」「友だちが同じことをされたら嫌じゃないか?」の2つの問いかけを習慣にしましょう。
トラブル時の初動を共有する:嫌なDMが来たらスクリーンショットを撮る、相手をブロックする、保護者に見せる——この3ステップをあらかじめ共有しておきましょう。
こんなサインに注意
SNSの利用を急に隠すようになった / 特定の友人関係が急激に変化 / 深夜にスマホを使っている / 金銭の貸し借り / 自分の写真を過度に加工して投稿 / 学校でのトラブルをほのめかす投稿 / 急にSNSアカウントを削除する・別アカウント(裏アカ)を作る
中学生になると、ネット上のトラブルが格段に増えるにもかかわらず、保護者への相談率は小学生の約半分に低下します(こども家庭庁 令和6年度調査)。
トラブルを早期に発見するためには、「言ってくれるのを待つ」のではなく、行動の変化から気づくことが最も重要です。以下のチェックポイントを定期的に確認しましょう。
🧠 なぜ中学生は親に言わないのか
😰
「スマホを取り上げられる」のが一番怖い。友達との関係が切れることを意味するから
😔
「自分が悪い」と思い込んでいる。騙されたこと・いじめられていることを恥ずかしく感じる
😤
「どうせ親にはわからない」。ネットの世界と親の理解にギャップを感じている
😨
「チクったと思われたくない」。友人関係への影響を考えて相談をためらう
🔍 トラブル別 ― 予兆サイン一覧
行動の変化
- 急に元気がなくなった、学校に行きたがらない
- 特定の友人の名前を出さなくなった、または特定の友人の話題で表情が曇る
- 通知音を聞くとビクッとする、不安そうな表情になる
- 「もうLINEグループ抜けたい」とつぶやく
スマホの使い方の変化
- スマホの画面を伏せて置くようになった
- 親が近づくと急にアプリを閉じる・画面を隠す
- LINEやSNSの通知をオフにしている
- 深夜にスマホを見ている形跡がある
心身の変化
- 食欲の低下、睡眠の質の悪化
- 腹痛・頭痛など体調不良を訴える回数が増えた
- 自己否定的な発言(「どうせ自分なんか」)が増えた
行動の変化
- スマホがないと落ち着かない・イライラする
- 食事中・入浴中・トイレでもスマホを手放さない
- 寝る直前までスマホを見て、朝起きられない
- 以前好きだったこと(部活・趣味・友達と遊ぶ)に興味を失った
スマホの使い方の変化
- スクリーンタイムが1日4時間以上(娯楽目的)を常態的に超えている
- 利用制限を解除するためにパスコードを探ろうとする
- 「あと5分だけ」を何度も繰り返す
- 充電器を複数箇所に設置するなど、常に充電を切らさない工夫をしている
心身の変化
- 成績の明らかな低下
- 目の疲れ、肩こり、姿勢の悪化
- 「いいね」やフォロワー数の増減で気分が大きく変わる
行動の変化
- 家族に言わずに外出する回数が増えた(行き先を濁す)
- 急に服装・化粧・持ち物が変わった
- 「友達と出かける」とだけ言い、詳細を話さない
- 夜間の外出が増えた、帰宅時間が遅くなった
スマホの使い方の変化
- 知らない大人のアカウントとのやり取りがある
- DMやメッセージアプリの通知を非表示にしている
- マッチングアプリや出会い系に近いアプリが入っている
- 位置情報アプリを頻繁にオフにする
お金まわりの変化
- お小遣い以上のブランド品やコスメを持っている
- お金の出どころを聞くと曖昧にする
- プリペイドカードやギフトカードを自分で入手している
行動の変化
- 急に「お金が欲しい」という発言が増えた
- 「簡単に稼げる方法がある」と話す
- 深夜に家を抜け出す、または行動パターンが急変する
スマホの使い方の変化
- Telegram、Signal、秘匿性の高いアプリをインストールしている
- SNSで「高額」「即日」「簡単」系のアカウントをフォローしている
- 身分証の写真をスマホに保存している形跡がある
お金まわりの変化
- 説明のつかない大金を持っている
- 銀行口座やキャッシュカードについて質問してくる
- 他人名義の口座やSIMカードの話をしている
スマホの使い方の変化
- App StoreやGoogle Playの購入履歴を削除しようとしている
- 特定のゲームに異常に時間を使っている
- ゲーム内チャットで知らない人と親しげに会話している
お金まわりの変化
- お小遣いがすぐになくなる、友人にお金を借りている
- コンビニでiTunesカード・Google Playカードを頻繁に購入している
- 保護者のクレジットカードの利用明細に身に覚えのない請求
🆘 予兆に気づいたときの対応フロー
まず深呼吸。感情的にならない
驚き・怒り・不安は当然ですが、最初の反応がその後の信頼関係を決めます。「怒らないから話して」と伝える準備をしましょう。
↓
さりげなく声をかける
「最近スマホで何か困ってることない?」「ちょっと元気ないように見えるけど、大丈夫?」。問い詰めるのではなく、心配していることを伝えます。すぐに話してくれなくても「いつでも聞くからね」と扉を開けておくことが大切です。
↓
証拠を保全する
いじめや犯罪が疑われる場合、スクリーンショットを撮影して日付とともに保存します。LINEのトークは消される可能性があるため、できるだけ早く保存を。URLやアカウント名もメモしておきましょう。
↓
相談先を選んで連絡する
学校の先生・スクールカウンセラーへの相談、または状況に応じて警察(#9110)や法テラス(0570-078374)に連絡します。1人で抱え込まず、専門家の力を借りましょう。
↓
子どもと一緒に今後の対策を決める
一方的に制限をかけるのではなく、「どうしたら安全に使えるか」を一緒に考えます。SNSの設定見直し、利用時間の調整など、本人が納得したルールのほうが守られます。
⚠ やりがちなNG対応 — これをすると逆効果になります
いきなりスマホを没収する
「だから言ったのに!」と責める
黙ってスマホの中身を全部チェック
「もうSNS禁止!」と全面禁止にする
子どもの前で相手の親に怒鳴り込む
「大したことない」と軽く扱う
これらの対応は、お子さまの「二度と親に相談しない」という決意を固めてしまいます。トラブルの当事者であるお子さまは被害者です。まず守る姿勢を見せましょう。
📞
困ったときの相談窓口を見る
子どものSOSダイヤル(24時間)、警察相談、法テラスなど
→
🛡️
ペアレンタルコントロール設定ガイドを見る
各デバイス・アプリの具体的な制限設定手順を確認できます
→
この時期のポイント
ほぼ大人と同等のネット利用を行い、進路選択・就活にもデジタルタトゥーが影響する時期。自律を促しつつ、金銭トラブル・犯罪への加担リスクについて率直に話すことが重要です。
見守りチェックリスト
☐ デジタルタトゥー(過去のSNS投稿・写真・検索履歴など、ネット上に残り続ける記録)のリスクを話し合った
☐ 闇バイト・SNS経由の犯罪勧誘の手口を共有した
☐ クレジットカード・決済サービスの管理ルールを決めている
☐ 投資勧誘・マルチ商法のリスクについて話した
☐ 著作権侵害(無断転載・違法ダウンロード)の法的リスクを共有
☐ トラブル時に責めずに相談に乗ることを伝えている
☐ 進学・就活へのSNS投稿の影響について話し合った
保護者が知っておくべきこと
高校生は「被害者」だけでなく「加害者」になるリスクも高まります
闇バイト・犯罪加担の手口を知る:「受け子」「出し子」「口座売買」「名義貸し」など、SNSのDMやバイト募集サイトを入口にした犯罪が急増しています。「簡単・高額・DMで詳細」の3点セットは犯罪への入口です。手口を具体的に知っておくことが、お子さまへの説明の質を上げます。
デジタルタトゥーの影響力:大学入試のAO選考や就職活動では、採用担当者や大学側がSNSを確認するケースもあると言われています。過去の投稿が進路に影響する可能性があることを、保護者自身が理解しておきましょう。
金融リテラシーとネットの関係:高校生を狙った投資詐欺、仮想通貨勧誘、マルチ商法がSNSを通じて広がっています。18歳成年化により、「未成年だから取り消せる」という保護が弱まっていることも重要なポイントです。
日常の声かけ・会話のヒント
管理ではなく「対等なパートナー」として話す
「管理」から「相談相手」へ:高校生にスマホの使い方を指示しても反発されるだけです。代わりに、ニュースや事件を題材に「こういう場合、どうすればよかったと思う?」と問いかけ、本人に考えさせるアプローチが効果的です。
エゴサーチを一緒にやってみる:自分の名前をGoogleで検索する「エゴサーチ」を親子でやってみましょう。保護者自身の検索結果も見せることで、「あなただけの問題ではない」という共感を示せます。
「セーフティネット」の明確化:「何かあったら責めない。一緒に解決策を考える」というメッセージを日頃から伝えておきましょう。トラブルが起きてからではなく、起きる前に伝えることが重要です。
声かけの具体例
「最近、闇バイトで高校生が逮捕されたニュース見た?どう思った?」
「大学の入試でSNSをチェックされることもあるらしいよ。自分のアカウント見直してみたら?」
「もしネットで何かトラブルになっても、絶対に怒らないから正直に話してほしい」
「バイト探してるなら、この条件はちょっと怪しいとか一緒に見てみようか」
この年齢で注意すべき犯罪リスク
知らないうちに犯罪に加担してしまうケースが増えています
闇バイト・特殊詐欺への加担:「受け取りに行くだけ」「口座を貸すだけ」でも、詐欺や窃盗の共犯として重い刑事罰の対象になります。SNSで「高額」「即日」「簡単」と書かれたバイト募集は、まず犯罪への勧誘を疑ってください。一度身分証を渡すと脅迫され、抜け出せなくなるケースが多発しています。
投資・マルチ商法詐欺:「先輩が儲けてる」「今始めれば間に合う」といったSNS投稿で仮想通貨やFX投資に誘導し、高額な情報商材を買わせる手口が広がっています。18歳成年化により契約の取消しが困難になっていることを伝えましょう。
リベンジポルノ・不適切画像の拡散:交際相手との間で共有した画像が、関係終了後に拡散されるリスクがあります。また、他人の画像を無断で拡散する行為は「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」により犯罪です。送る側も拡散する側もリスクがあることを伝えてください。
SNSでの誹謗中傷・炎上:高校生のネットトラブルの多くは、見知らぬ人ではなく友人関係から発生します。グループLINE、Instagramのストーリー、スクリーンショットの拡散などが原因で、学校内の深刻なトラブルに発展するケースも少なくありません。軽い気持ちで書いた投稿でも、侮辱罪や名誉毀損に該当する可能性があります。
具体的な対策
デジタルタトゥーの確認:自分の名前をGoogleで検索する「エゴサーチ」を一緒にやってみましょう。問題のある投稿があれば、削除方法を一緒に調べてください。
金銭管理のルール化:クレジットカードやプリペイドカードの利用上限を設定し、毎月の利用明細を一緒に確認する習慣をつけましょう。
「断る力」を育てる:友人や先輩からの誘いに対して「NO」と言えるかどうかは、日頃の家庭環境に左右されます。「断っても大丈夫」「困ったら親に押し付けていい(『親がダメって言ってる』でOK)」と伝えておきましょう。
こんなサインに注意
急に大金を持ち始めた / 深夜に外出するようになった / 知らない大人と連絡を取っている / 身分証のコピーを要求された形跡がある / 急に携帯電話を複数台持つ / SNSアカウントをすべて非公開にした / SNSの通知で極端に感情が左右される / SNSを見たあと急に落ち込む
高校生になると、ネットトラブルは家庭だけでは解決できない問題になることもあります。深刻なトラブルの場合は、学校や警察、専門の相談窓口への相談も検討してください。
🎓 お子さまに見せてみてください
デジタル力セルフチェック(7問・約3分)
「ちゃんとできてる?」と聞くより、自分で気づいてもらう方が伝わります。LINEで送って、一緒に結果を見てみましょう。