ネット上の出会いにひそむリスク|中学生向け
📊 数字で見る「ネットの出会い」の現実
「自分には関係ない」と思っていませんか? でも、実際にSNSがきっかけで犯罪被害にあっている子どもの数を見ると、他人事ではありません。
2024年にSNSがきっかけで犯罪に巻き込まれた
18歳未満の子どもの数
出典:警察庁「令和6年における少年非行及び子供の性被害の状況」
誘拐・暴行などの
重大犯罪被害
被害者のうち
中学生の数(2023年)
被害児童の
フィルタリング未使用率
被害にあった子どもの約7割は、自分のほうから最初に投稿やメッセージを送っていました。しかもその内容は「趣味」「日常生活」「友達募集」など、ごく普通のものが半数以上。犯罪とは関係のない投稿がきっかけで被害にあっているのです。
🎭 犯人が使う「危ない手口」パターン
ネットで近づいてくる大人は、巧妙なやり方であなたの心にスキを作ろうとしてきます。よくある手口を知っておくことが、身を守る第一歩です。
なりすまし
グルーミング
甘い誘い文句
悩み相談の悪用
SNSでは、相手の年齢・性別・職業・見た目、すべてがウソの可能性があります。プロフィール写真は他人の画像を盗用したり、AIで加工したりできます。「話が合うから本当の友達だ」と思い込むのが、一番危ないのです。
📰 実際に起きた事件から学ぼう
「まさか自分が」と思うかもしれませんが、ここで紹介する事件の被害者もみんな、同じようにSNSやゲームを楽しんでいた普通の中学生・高校生でした。
14歳の女子中学生が、SNSで知り合った「18歳の大学生」を名乗る男性に、数週間のやりとりの後に会いに行きました。写真は他人のものを使っており、実際は年齢も名前もウソでした。彼女は「恋愛の始まり」と思い込んでいましたが、実際には性犯罪の被害者だったのです。
女子中学生が、日常生活の写真をSNSに投稿していたところ、その写真に写り込んだ場所や投稿内容から自宅を割り出され、見知らぬ男が突然自宅に押しかけてくるという事件が起きました。
小学生の女の子が、SNSで同い年の女の子と仲よくなりました。同じアニメが好きで意気投合し、毎日メッセージを交換。ある日、相手から体の写真を送り合おうと誘われ、信頼して送ってしまいました。すると相手は豹変し、「親にバラすぞ」と脅してきたのです。相手は実際には大人の男性でした。
🛡 自分を守るための7つのルール
ネットの世界でも、知らない人についていかないのは当たり前のこと。自分の身を守るための具体的なルールを確認しましょう。
- ネットで知り合った人には絶対に会わない。
会うこと=危険なこと、と覚えておこう。どんなに仲よくなっても「会おう」は断る。 - 個人情報(名前・住所・学校名・顔写真)は教えない。
電柱の住所や制服が写った写真からも特定されるよ。 - 自分の体や下着の写真は絶対に撮らない・送らない。
一度送ったら、ネット上に一生残る可能性があります。 - 「会おう」「写真送って」と言われたら、すぐブロック。
相手のペースに巻き込まれず、即ブロック&通報。 - SNSの公開範囲は「友達のみ」に設定する。
全体公開は、世界中の誰からでも見られるということ。 - 不安なことがあったら、すぐに大人に相談する。
親や先生に言いにくければ、相談窓口に連絡しよう(下で紹介)。 - フィルタリングを設定してもらう。
被害にあった子どもの約9割がフィルタリング未使用でした。自分を守る強力な味方です。
🆘 もし怖いことがあったら
もしネットで怖い思いをしたり、知らない人に会ってしまったり、写真を送ってしまったりしても、あなたが悪いのではありません。悪いのは、子どもをだました大人のほうです。一人で抱え込まず、勇気を出して相談してください。
☎ 0120-007-110(無料)
法務省の相談窓口。秘密は守られます。
☎ 0120-99-7777(18歳まで)
電話もチャットもOK。何でも話せます。
各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口へ。
警察庁の相談ダイヤル:#9110
身近な大人に相談するのも大切。言いにくければ手紙でもOK。
もし、SNSで仲よくなった人から「今度会おうよ!」とメッセージが来たら、あなたならどうしますか?
正解は「会わない」こと。断る勇気を持つことが、自分の未来を守ることにつながります。今日学んだことを、友達にも伝えてあげてくださいね。
保護者の方へ
SNSを通じた子どもの犯罪被害は深刻化しています。警察庁の統計では、2024年にSNS起因で誘拐や性犯罪などの重大犯罪に遭った子どもは458人に上り、前年から倍増しました。以下の点でお子さまをサポートしてください。
スマホ・SNSのルール作り
- SNSの利用状況を定期的に把握する(監視ではなく対話として)
- フィルタリングサービスを必ず設定する(被害児童の約9割が未使用)
- SNSの公開範囲を「友達のみ」に設定する
- 知らない人からのDMを受け取らない設定にする
「グルーミング」の手口を知る
加害者は数週間〜数か月かけて子どもの信頼を得た上で被害に及びます。お子さまが「ネットで仲のいい人がいる」と言った場合は、頭ごなしに禁止するのではなく、相手の素性について一緒に考える機会にしてください。
相談しやすい環境を作る
被害にあった子どもの多くは、「怒られるのが怖い」「自分が悪いと思った」という理由で親に相談できていません。万が一のとき、お子さまが安心して話せるよう、日頃から「何があっても味方だよ」と伝えておくことが重要です。
保護者向け相談窓口:
- 警察庁 サイバー犯罪相談ダイヤル:#9110
- 法務省 子どもの人権110番:0120-007-110
- インターネット・ホットラインセンター:https://www.internethotline.jp/