【月次レポート】2026年5月 総務省トラブル事例集2026年版が公開──ディープフェイク特集の読みどころ
総務省が毎年更新している「インターネットトラブル事例集」の2026年版が4月14日に公開されました。今年の最大の変更点は、生成AIによる性的ディープフェイク被害の特集が新設されたことです。この記事では、2026年版の注目ポイントと、先生方が授業や校内研修でどう活かせるかを整理します。
2026年版で何が変わったか
「インターネットトラブル事例集」は、総務省が2009年から継続公開している青少年向けのネットトラブル教材です。マンガ形式で読みやすく、GIGA端末でも閲覧できます。2026年版の主な変更点は以下の3つです。
① 新規特集「あなたの卒アル写真が狙われる?! 生成AIによる画像被害とは」
卒業アルバムや行事写真など、日常的に撮影・共有される画像が生成AIで性的画像に加工される被害を取り上げた特集です。被害防止だけでなく「加害防止」の視点が含まれている点が、教育現場で使う上で重要です。
背景として、警察庁が2026年2月に公表した統計では、2025年に18歳未満の画像をAI等で性的に加工した事案が114件確認されています。被害者の58%が中学生、28%が高校生で、加害者の約6割が同じ学校の生徒でした。
② トラブル時の初動対応ガイドを新設
事例集を使ったワークショップに参加した中高生から「実際にトラブルに遭ったときの対処法がもっと知りたい」という声があり、新たに作成されました。トラブル発生時にまず何をすべきか、どの相談窓口に連絡すればよいかが整理されています。
生徒指導の現場で活用ポイント:この初動対応ガイドを校内トラブル対応マニュアルの参考資料として位置づけることで、担任の先生が個別に判断する負荷を減らせます。
③ 既存特集の更新
「著作権について知っておこう」「オンラインカジノは犯罪です!」の特集も、最新の状況に合わせて情報が追加されています。
授業で使うなら:3つのパターン
パターンA:朝の会・ホームルーム(5〜10分)
事例集の特集ページをGIGA端末で開き、マンガ部分を読ませた後、「もし自分の写真がこう使われたらどう思う?」と1つだけ問いかける。感想の共有は不要。考えさせるだけで十分です。
📎 使うページ:事例集 特設サイト → 特集「あなたの卒アル写真が狙われる?!」
パターンB:授業(45〜50分)
総務省の事例集+ワークシートを教材にした「性的ディープフェイク被害を考える」授業。被害者視点だけでなく「加害者になる可能性」を自分ごととして考える構成が有効です。
この記事の末尾に、そのまま使える指導案PDF(4ページ・中学生向け)を用意しました。板書ガイド・用語解説・ワークシート付きです。
📎 指導案ダウンロード → この記事の下部へ
パターンC:校内研修・職員会議(15〜20分)
事例集2026年版の変更点を職員に共有し、「本校で同様の事案が起きたらどう初動対応するか」をケーススタディとして議論する。初動対応ガイドを印刷・配布すると具体的な話し合いになります。
📎 使うページ:事例集ダウンロードページ(冊子版PDF・指導案テンプレートあり)
教材としての強み:なぜ総務省事例集を使うべきか
- 公的教材なので信頼性の説明が不要:保護者や管理職への説明がしやすい
- マンガ形式で生徒が読みやすい:スマホ・GIGA端末で直接閲覧可能
- 指導案テンプレートがWord形式でダウンロードできる:自校の実態に合わせて編集可能
- 毎年更新される:2009年から継続しており、最新の事例が反映される
- 無料で利用可能:ICTリテラシー向上目的であれば自由に使える(営利目的は要問い合わせ)
ダウンロードリンクまとめ
📋 授業で使える指導案
📋 性的ディープフェイク被害を考える(指導案資料・PDF 4ページ)
総務省「インターネットトラブル事例集 2026年版」のディープフェイク特集を教材に、
「被害者にも加害者にもなりうる」ことを考える50分の授業プランです。
板書ガイド・用語解説10語・事例カード・ワークシート付き。
50分
板書ガイド付
用語解説10語
事例カード4枚
ワークシート付
総務省事例集連動
※ 自由にコピー・編集・配布できます。高校生向けにアレンジして使うことも可能です。