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【アプリガイド】LINE — 先生が知っておくべきこと

👤 全教員 ⏱ 読了5分 📅 最終更新

📱 LINE — 先生が知っておくべきこと

小中高生が日常的に使うLINEについて、教員が知っておくべき基本データ・子どもの使い方・学校で起きるトラブル・指導のポイントを整理しました。LINEは単なるチャットアプリではなく、現代の子どもにとって教室の延長・人間関係インフラです。

📊 基本データ

・国内月間利用者数:約1億人(2025年12月末時点・LINEヤフー公式発表)
・サービス開始から約14年半、2026年で15周年を迎える日本最大のコミュニケーションインフラ
・全年代で90%以上の利用率(総務省2025年調査)
・小学生高学年の利用率:約60%以上
・中学生の利用率:約90%以上
・対象年齢:12歳以上(App Store/Google Play表記)
・なお、LINE自体は12歳以上推奨だが、オープンチャットは年齢制限が設けられていない(後述)

🔍 子どもがどう使っているか

① グループトーク
クラスのグループ、部活のグループ、仲良しグループ、女子だけのグループ、ゲーム仲間のグループ……子どもは同時に複数のLINEグループに所属しているのが普通です。「グループ外し」「招待されない」「自分だけ別グループ」が、現代のいじめの中核的な形になっています。暴言よりも「排除」のほうが深刻なケースが多いと理解してください。

② オープンチャット(オプチャ)
LINEの友だちでなくても参加できるチャットルーム。趣味の交流に使われる一方で、知らない大人と繋がる入口になっています。キーワード検索だけで全国の利用者とつながれる仕組みで、出会い系規制法の対象外という建前のため、実質的に「抜け穴」になっていると保護者からも問題視されています(LINEヤフー側もペアレンタルコントロール導入を継続検討中と公式に表明)。匿名表示・ニックネーム変更が容易で、サブ垢のような匿名性の高い使い方もしやすいため、本垢では言わない過激な発言が出やすい場でもあります。

③ LINE VOOM(旧タイムライン)
ショート動画を投稿・閲覧できる機能。TikTokに近い仕組みで、不特定多数に公開されます。「LINEだから安全」と思って投稿した動画から、個人情報(学校・自宅周辺・友人の顔)が特定されるリスクがあります。オープンチャットと並んで「LINEの中の不特定多数交流機能」と認識してください。

④ 既読スルー・未読スルー問題と通知地獄
「既読ついたのに返事がない」→ 不安・怒り → トラブルへ発展、というのは現場でもよく見るパターンです。さらに、深夜まで通知が止まらず、何百件のメッセージが溜まる「通知地獄」が睡眠不足や朝の不調の原因になっているケースが、小中学生でも非常に多くなっています。「即レス文化」のプレッシャーは、大人が想像する以上に強いものです。

⚠️ リスクと注意点

・グループ内での誹謗中傷・個人情報の共有・グループ外しによる孤立化
・スクリーンショットの拡散(LINEの会話は簡単にスクショで外に出ます。一方でスクショは被害を立証する重要な証拠にもなるため、被害児童・保護者には「消さずに保存」を伝えることが大切)
・オープンチャットを通じた性被害・グルーミング・出会い系被害
・LINE VOOMからの個人情報特定・拡散
・「既読」プレッシャーと深夜通知による睡眠不足・心理的負担
・アカウント乗っ取り(パスワード流出・SMS認証突破)
LINE上のトラブルは「学校外の問題」ではなく、そのまま教室・学校生活に直結します。「家庭の問題ですね」と切り離すと、現場で起きていることを見落とすことになります。

👨‍🏫 指導のポイント

・「LINEで送ったものは消せない」(相手のスマホ・スクショ・転送先には残る)を教える
・既読=すぐ返信しなきゃ、ではないと伝える。返信しない自由・通知をオフにする自由もあると教える
オープンチャットの存在と危険性を教員自身が知っておく。「square-api.line.me」をブロックすることで参加を制限できる方法も、必要に応じて保護者に案内できる
・グループトークでの「空気を読む」プレッシャーや「外される恐怖」について、ホームルームで話し合う
子どものコミュニケーションはLINEだけに留まりません。Discord、Instagram DM、Roblox、Snapchat、各種ゲーム内ボイスチャットなどに分散しており、LINEだけ見ても全体は把握できないことを前提に

👨‍🏫 先生向けメモ

LINEは「家族や仲のいい友達と連絡する手段」だった時代から大きく変化しています。オープンチャットの存在LINE VOOMの存在は、LINEを「閉じた連絡網」ではなく「不特定多数と繋がるSNS」へと変えました。保護者の中にも「LINEだから大丈夫」と思っている人がいまだに多いため、面談や保護者会で「実はLINEの中にも知らない人と繋がる機能がある」ことを伝えると、家庭での見守り意識が変わります。

また、グループ外し・既読プレッシャー・通知地獄といった「目に見えにくいストレス」は、子どもが学校で見せる「なんとなく元気がない」「保健室に来る回数が増えた」「朝起きられない」といった兆候の背景にあることが少なくありません。LINEそのものを禁止するのではなく、子どもの人間関係の一部としてLINEを理解し、ストレスのサインを早く拾うのが教員側の役割です。

このガイドは、Instagram、TikTok、Discord、Robloxなど他アプリのガイドと組み合わせて読むと、現代の子どもネット環境の全体像が見えてきます。

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