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【ケース】LINEグループでの誹謗中傷

👤 担任・学年主任 ⏱ 読了5分 📅 最終更新

📋 ケース:LINEグループでの誹謗中傷

📌 よくある状況

クラスのLINEグループで特定の児童の悪口が書かれている。グループから強制退出させられた。「◯◯はずしグループ」が作られている。直接の悪口ではなく「既読スルー」「スタンプ外し」「一人だけ無視」など空気型のいじめも増えています。同様のトラブルはInstagram DM・Discord・Snapchat・ゲーム内チャットでも起きうるため、LINEだけでなく確認が必要です。

🔍 事実確認のポイント

・被害児童からスクリーンショットを見せてもらう
・グループの参加者を確認する(誰が書き、誰が傍観していたか)
直接の悪口だけでなく、既読スルー・無視・スタンプ外しなど空気型の攻撃がないか確認
・いつ頃から始まったか時系列を整理
・LINE以外(Instagram DM・Discord・ゲーム内チャット等)でも並行して起きていないか確認
・学校生活での変化(欠席増加、給食時の孤立、表情の変化、保健室登校等)も確認

📝 対応手順

1. 被害児童へのケア(最優先)

・「話してくれてありがとう」と伝える
・「あなたは悪くない」と明確に伝える
・SCとの面談を提案
しばらくグループを見ない工夫を一緒に考える(通知OFF・ミュート・一時退出・必要なら別グループへの避難)
・「気になって監視してしまう」状態にならないよう配慮する

2. 加害児童への聞き取り

・個別に聞き取り(集団では同調圧力が働く)
・書き込みの事実を確認(否定する場合はスクショを提示。ただし被害児童の情報が再拡散しないよう提示範囲は最小限に)
・「なぜそう書いたか」の背景を聞く(ノリ・同調・空気で書いてしまうケースが多い)
書き込んでいない傍観者にも個別に話を聞く(既読スルー・無関心も被害児童の苦痛を拡大させている)
・やってはいけないこと:頭ごなしに叱る、全員の前で指導する、加害児童を「悪人」として切り捨てる

3. 保護者対応

・被害側保護者に経緯と対応を説明
・加害側保護者に事実を伝え、家庭でも話をしてもらう
・家庭で利用状況を適切に把握できる環境づくりを提案(過干渉・監視ではなく、相談しやすい関係性を重視)
保護者同士のLINE・SNSで本件を共有しないよう依頼(母親同士のグループで二次拡散するケースが多発)

4. 再発防止

・クラス全体でネットコミュニケーションの授業を実施
・「いじめをなくそう」ではなく「嫌な時は声を上げよう」「傍観も加害になる」の方向で
・LINE以外のSNSやゲームチャットでも同じことが起きうると伝える
・見守り期間を設定し、担任・学年・養護教諭・SCで共有

⚖️ 法的な知識

LINEでの誹謗中傷も名誉毀損罪侮辱罪に該当する可能性があります。2022年の侮辱罪厳罰化により、ネット上の誹謗中傷は「1年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金」に引き上げられました。「ネットの悪口だから軽い」という認識は法的にも誤りであることを、加害児童・保護者にも丁寧に伝えてください。

💡 覚えておきたいこと

「LINEはずし」は大人から見ると小さなトラブルに見えがちですが、子どもにとっては教室の人間関係そのものであり、社会的孤立・存在否定として強い苦痛になります。「たかがLINE」と軽視せず、児童の主観的な苦痛を基準に対応してください。

また、書き込んでいない「傍観」児童も、その場にいるだけで加害の構造に組み込まれています。「何も書いていないから関係ない」ではなく、傍観も被害児童の苦痛を拡大させる加害行為であることを、クラス全体への指導で伝えることが再発防止につながります。

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