FOR PARENTS

お子さまのデジタルライフを、
一緒に守り、育てるために。

スマートフォンやSNSは、子どもたちの生活の一部になりました。しかし、ネットいじめ、個人情報の流出、高額課金、犯罪への誘導など、保護者の知らないところでトラブルが起きるケースも増えています。このページでは、最新の調査データをもとに、お子さまの年齢に応じた具体的な見守り方とペアレンタルコントロールの設定方法をご紹介します。

🎒 小学生の保護者向け ルール作り・フィルタリング・LINE家庭ルール 📚 中学生の保護者向け SNSトラブル・ネットいじめ・対話の方法 🎓 高校生の保護者向け 闇バイト・デジタルタトゥー・金銭トラブル

数字で見る、子どものネット利用の実態

こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」(2025年3月公表)より

1日の平均インターネット利用時間(平日)

高校生
6時間19
前年比 +5分
中学生
5時間2
前年比 +20分
小学生(10歳以上)
3時間44
前年比 −2分

知っておきたい3つの数字

98.2%
ネット利用率
10〜17歳の青少年
45.8%
フィルタリング利用率
スマホ利用者の保護者
85.1%
啓発・学習の経験あり
学校等で教育を受けた青少年

スマートフォン利用率(学校種別)

中学進学で急増し、高校生ではほぼ全員がスマホを利用

小学生(10歳以上)46.2%
中学生82.0%
高校生97.6%

家庭のルール「決めている」と思っている割合

保護者と子どもの間に認識のズレがあり、学年が上がるほど広がります

小学生
保護者
89.9%
子ども
82.1%
差 7.8pt
中学生
保護者
82.1%
子ども
73.0%
差 9.1pt
高校生
保護者
61.1%
子ども
46.6%
差 14.5pt

高校生のインターネット利用内容 Top5

いずれかの機器での利用(複数回答)

動画を見る95.2%
音楽を聴く91.8%
検索する91.0%
投稿やメッセージ交換90.1%
ゲームをする80.8%

保護者がネット利用を管理している割合(スマホ)

学年が上がるにつれ、管理率は低下する傾向にあります

小学生の保護者
95.1%
中学生の保護者
91.0%
高校生の保護者
73.4%

出典:こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」(2025年3月公表)
調査結果ページ(こども家庭庁)

AGE-SPECIFIC GUIDE

年齢別 見守りガイド

お子さまの年齢に合った見守り方を選んでください。

小学生(6-12歳)
中学生(13-15歳)
高校生(16-18歳)

この時期のポイント

初めてのデバイスに触れる時期。好奇心が強くリスク判断が未熟なため、保護者が主導してルールと環境を整備する段階です。子ども自身に「なぜダメなのか」を説明しながら進めましょう。

見守りチェックリスト

☐ ペアレンタルコントロール(スクリーンタイム / ファミリーリンク)を設定済み
☐ 1日の利用時間を決めている(目安:1〜2時間)
☐ 利用場所をリビングなど目の届く場所に限定
☐ アプリのダウンロードは保護者の承認制に設定
☐ 個人情報(名前・学校名・住所)を入力しないルールを共有
☐ 困ったことがあったらすぐ相談する約束をしている
☐ フィルタリング(有害サイトブロック)を有効化済み

保護者が知っておくべきこと

お子さまを守るために、まず親自身が学びましょう

子どもが使うアプリ・サービスを体験する:YouTube Kids、Roblox、マインクラフトなど、お子さまが使っているアプリを実際に触ってみましょう。「何ができるのか」「どこにリスクがあるのか」を体感することが、的確な見守りの第一歩です。

オンラインゲームのチャット機能を理解する:小学生が使うゲームにも、見知らぬ人とテキストや音声で会話できる機能があります。フォートナイト、Roblox、あつまれどうぶつの森など、各ゲームのコミュニケーション機能とその制限方法を把握しておきましょう。

「デジタルネイティブ」でも判断力は未熟:操作が上手なことと、リスクを判断できることは別です。「うちの子はスマホに詳しいから大丈夫」という思い込みが最も危険です。技術的な操作スキルと、情報を見極める力は異なるものであることを意識してください。

日常の声かけ・会話のヒント

「ダメ」ではなく、一緒に考える習慣をつくりましょう

毎日の小さな会話:「今日はネットで何を見たの?」「面白い動画あった?」と、日常会話の延長として聞いてみましょう。特別なことではなく、学校の話を聞くのと同じ感覚が大切です。

一緒にやってみる:お子さまが好きなゲームやアプリを一緒にやってみましょう。「教えて」と頼むことで、子どもは嬉しくなり、自分からいろいろ話してくれるようになります。

声かけの具体例

「この人、知ってる人?知らない人から連絡きたことある?」
「名前とか学校とか聞かれたことある?そういうときはどうする?」
「もしネットで怖いことがあったら、怒らないから教えてね」
「このアプリ、お母さん/お父さんにも教えて」

この年齢で注意すべき犯罪リスク

巻き込まれないために知っておきたいこと

不適切コンテンツへの接触:検索やSNSから、暴力的・性的なコンテンツに偶発的にたどり着くケースがあります。フィルタリングの設定に加え、「変な画面が出たらすぐ閉じて教えてね」と伝えておきましょう。

個人情報の漏洩:ゲーム内チャットやSNSで、名前・学校名・住所を聞き出そうとする大人がいます。「ネット上の人には、自分のことを教えない」をルール化してください。

高額課金トラブル:ゲーム内のガチャやアイテム購入で、保護者の知らないうちに数万円〜数十万円の課金が発生するケースがあります。決済パスワードの管理と、課金の承認制設定は必須です。

具体的な対策

利用時間の管理:iOSの「スクリーンタイム」やAndroidの「ファミリーリンク」で、アプリごとの利用上限と休止時間を設定できます。就寝時間の1時間前にはデバイスをリビングに戻すルールが効果的です。

コンテンツフィルタリング:App Store / Google Playの年齢制限を設定し、ブラウザにもフィルタリング(iOSの「コンテンツ制限」、キャリアのフィルタリングサービス)を適用しましょう。

一緒に使う習慣:「今日は何を見たの?」と会話する習慣が、トラブルの早期発見と信頼関係の構築に最もつながります。

こんなサインに注意

デバイスを隠して使うようになった / 急に画面を閉じる / 知らない人とのやり取りがある / 高額な課金が発生している / 急に元気がなくなった・学校に行きたがらない

小学校高学年からのLINE — 親子で決めるルールと設定

高学年になるとクラスのLINEグループに参加する機会が増えてきます

小学校4〜5年生になると、友だちとの連絡手段としてLINEを使い始めるお子さまが急増します。クラスの連絡用グループや習い事のグループに入るために「みんな使っているから」とお願いされることも多いでしょう。

LINEの利用規約では年齢だけで「絶対にダメ」とはされていませんが、未成年は保護者の同意が必要であり、18歳未満にはID検索などの機能制限があります。小学生に使わせる場合は、保護者の管理つきで慎重に始めましょう。放任はおすすめしません。

📋 小学生にLINEを持たせるなら、ここを押さえる
  • 連絡相手は家族中心にする
  • 知らない人を友だちに追加しない
  • 本名・学校名・位置がわかる内容を出さない
  • グループは最小限にとどめる
  • 夜は使わないなど、時間のルールを決める
  • 困ったやり取りはすぐ親に見せる
📱 小学生のためのLINE家庭ルール 10か条
1
LINEをする相手は、家族と決めた人だけ 勝手に友だちを追加しない。知らない人は追加しない。
2
本名・学校名・クラス・住所は送らない 自分のことがわかる情報は書かない。写真でも制服や家の近くが写らないようにする。
3
友だちの写真や話を、勝手に送らない 相手のことも大切にする。人の秘密は広げない。
4
いやなメッセージが来たら、返事をする前に親に見せる すぐに言い返さない。ひとりで解決しようとしない。
5
悪口・仲間はずれ・ふざけたスタンプ連打をしない 文字だけだと気持ちが伝わりにくい。相手がいやな気持ちになることは送らない。
6
グループには勝手に入らない・作らない グループに入るときは、必ず家の人に相談する。
7
夜は使わない たとえば夜8時までなど、使う時間を決める。寝る前には見ない。
8
勉強中・食事中・おふろの前後は使わない LINEはあとで見ても大丈夫。生活を優先する。
9
パスワードや認証番号は人に教えない 友だちでも教えない。家の人と一緒に管理する。
10
困ったときは、すぐ相談する 「へんな人から来た」「こわい」「仲間はずれにされた」と思ったら、すぐ家の人に話す。
🏠 家庭でいっしょに決めるといいこと
使っていい時間帯
友だち追加していい相手
アイコンや名前のルール
グループ参加のルール
親がときどき確認すること
ルールを守れなかった場合
🛡️
LINE プライバシー設定 完全ガイド 友だち自動追加のオフ、ID検索の制限、プロフィール設定など、具体的な設定手順を解説しています

おやこのお約束シート(無料PDF)

親子で一緒にインターネットのルールを決められるワークシートです。印刷して、お子さまと話し合いながら書き込みましょう。冷蔵庫やデスクの近くに貼っておくと効果的です。

PDF
DL

SETUP GUIDE

ペアレンタルコントロール 設定ガイド

お子さまが使っているデバイス・アプリを選んでください。スクリーンショット付きの設定手順を解説しています。

SMARTPHONE

GAME CONSOLE

GAME PLATFORM

SNS / APP

PC / TABLET

Q&A

よくある保護者の悩み

子どもがスマホばかり見ています。取り上げるべきですか?

取り上げることは逆効果になるケースが多いです。まずはスクリーンタイム機能で利用実態を可視化し、お子さまと一緒に数字を見ながら話し合いましょう。「1日何時間くらいが適切か」を本人に考えさせることが、自己管理力の第一歩です。WHOが推奨する目安は、学齢期の子どもで「娯楽目的の画面時間は1日2時間以内」です。ただし、学習目的の利用は別に考えてください。

子どもが知らない人とオンラインでやり取りしているようです

頭ごなしに叱るのではなく、まずは「どんな人と、どこで知り合ったの?」と落ち着いて聞いてください。オンラインゲームやSNSで同年代の友人ができること自体は自然ですが、「個人情報を教えていないか」「会おうと言われていないか」「金銭のやり取りがないか」の3点は必ず確認しましょう。不安な場合は、SNSのDM設定を「フォロー中の人のみ」に変更することも有効です。

子どもがネットいじめの被害に遭っているかもしれません

すぐに行動してください。 まず、お子さまの話をじっくり聞くこと(責めない・否定しない)。次に、証拠をスクリーンショットで保存してください。その上で、学校への報告と、必要に応じて以下の相談窓口に連絡しましょう。お子さまが「自分が悪い」と思い込んでいることも多いので、「あなたは悪くない」と明確に伝えることが大切です。

子どもが高額な課金をしていました

未成年者の契約は民法上取り消せる場合があります。まず利用明細を全て確認し、アプリストア(Apple / Google)に返金申請を行ってください。その後、「承認と購入のリクエスト」(iOS)やファミリーリンクの「購入の承認」(Android)を有効にし、再発を防止します。お子さまには、ガチャやアプリ内課金の仕組み(確率表記・心理的誘導)を説明し、「なぜお金を使いたくなるのか」を一緒に考えましょう。

保護者自身もSNSで気をつけるべきことはありますか?

はい。特に以下の4点に注意してください。(1)お子さまの写真をSNSに投稿する際は本人の同意を得る(将来のデジタルタトゥーになりうる)。(2)学校名・クラス名・制服が写り込む写真の公開を避ける。(3)友人の子どもの写真は、必ずその保護者に許可を取る。(4)お子さまの成績や行動に関する詳細な投稿はプライバシー侵害にあたります。保護者自身が「お手本」を見せることが、最も効果的な教育です。

子どもが個人情報をネットに投稿してしまいました

できるだけ早く対処してください。 まず、該当の投稿をすぐに削除します。次に、投稿を見た可能性がある人にも削除を依頼してください。スクリーンショットや魚拓で保存されている可能性がある場合は、サイト管理者やプラットフォームの「削除申請フォーム」から削除リクエストを行いましょう。Googleの「個人情報削除リクエスト」も活用できます。その後、全アカウントのパスワードを変更し、プライバシー設定を見直してください。削除しきれない場合や、情報が悪用された形跡がある場合は、弁護士や法テラス(0570-078374)に相談しましょう。お子さまを責めるのではなく、「一緒に対処しよう」という姿勢が再発防止につながります。

FOR YOU

保護者自身のネットリテラシー

お子さまを守るには、まず保護者自身が「お手本」を見せることが最も効果的な教育です。

保護者がやってしまいがちなNG行為

お子さまの写真を無断でSNSに投稿

お子さまの同意を得ましょう。幼少期の写真も将来のデジタルタトゥーになりえます。顔がはっきりわかる写真は特に注意が必要です。

学校名・クラス名・制服が写り込む写真の公開

お子さまの通学先が特定され、犯罪や嫌がらせの標的になるリスクがあります。背景に校門や校章が写り込んでいないか確認を。

友人の子どもの写真を許可なく投稿

他のご家庭にはそれぞれのSNSポリシーがあります。運動会や発表会の写真も、必ず写っているお子さまの保護者に許可を取りましょう。

成績・習い事・行動の詳細を投稿

「テストで○点!」「習い事で○位!」という投稿は、お子さまのプライバシー侵害にあたります。本人が成長した際に恥ずかしさや不快感を覚える可能性もあります。

保護者向けセルフチェック

☐ 自分のSNSのプライバシー設定を確認した
☐ 投稿時の位置情報はオフにしている
☐ お子さまの写真投稿は本人の許可を得ている
☐ 友人の子どもの写真は保護者の許可を得ている
☐ パスワードは強固なものを使い、使い回しをしていない
☐ 二段階認証を設定している
☐ お子さまの前でスマホの使い方のお手本を意識している

SUPPORT

困ったときの相談窓口

子どものSOSダイヤル(24時間対応)

0120-0-78310

通話無料 / 文部科学省

子どもの人権110番

0120-007-110

通話無料 / 法務省 / 平日8:30〜17:15

警察相談専用電話

#9110

緊急でない相談 / 各都道府県警

法テラス(法律相談)

0570-078374

法的トラブルの相談 / 平日9:00〜21:00

LEARN TOGETHER

お子さまと一緒に学べるコンテンツ