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インターネット事件アーカイブ

病気休暇中にSNS投稿→通報→処分!大人でもやってしまう「たった1枚の写真」の代償

📅 2025年2月27日 発生
🎯 対象: 中学生・小学生・高校生
NS投稿で処分・解雇 休暇中のたった1枚の写真が人生を変えた事例集

📌 事件の概要

2025年2月、茨城県龍ケ崎市の20代女性職員が療養休暇中に観光地で飲酒する写真をSNSに投稿し、通報を受けて停職2カ月の懲戒処分となった。処分翌日に依願退職。同様の事例は各地で起きており、2016年には岐阜県池田町で停職中に旅行写真をFacebookに投稿した職員が懲戒免職に。「友達限定」の投稿でもスクリーンショットで拡散され、投稿時刻と休暇記録の照合でウソが発覚する。SNSは「証拠の自動販売機」——大人でも学生でも、たった1枚の写真が人生を変えてしまう時代だ。

何が起きたのか

2025年2月、茨城県りゅうケ崎市の20代女性職員が停職2カ月の懲戒ちょうかい処分を受けた。

この職員は医師から「自宅療養りょうよう」を指示され、2024年12月から療養りょうよう休暇を取得していた。ところが休暇中に観光地を訪れて飲酒している写真をSNSに投稿。それを見た人が市役所に通報し、療養りょうよう範囲はんい逸脱いつだつする行為が複数回ふくすうかい確認された。

処分は「地方公務員法違反(信用失墜しっつい行為の禁止)」。処分の翌日、この職員は依願いがん退職した。

「病気で休んでいるはずなのに、SNSには楽しそうな写真が……」

これは決して特殊とくしゅな事件ではない。SNSの投稿がきっかけで処分や解雇かいこに追い込まれる事例は、近年急増している。しかも、こうした問題は公務員だけでなく、会社員、アルバイト、学生など誰にでも起こりうることだ。

「たった1枚の写真」で人生が変わった事例集

SNSへの投稿が原因で処分・解雇かいこされた事例を見てみよう。共通するのは、どれも「まさか自分が」と思っていた人ばかりだということだ。

事例1:療養りょうよう休暇中に観光・飲酒写真を投稿(2025年・龍ケ崎市)

📱 事例1:龍ケ崎市職員(20代女性)
状況 医師から自宅療養りょうようを指示され、療養りょうよう休暇を取得中
投稿内容 観光地で飲酒している写真をSNSに投稿
発覚の経緯 SNSの投稿を見た人が市役所に通報
処分 停職2カ月 → 翌日依願いがん退職

「自宅で療養りょうようしてください」と医師に言われていたのに、SNSには旅行先で飲酒する写真。投稿を見た人は「病気で休んでいるはずなのに、おかしくない?」と感じて通報した。

事例2:停職中に旅行のグルメ写真を投稿(2016年・岐阜県池田町)

📱 事例2:池田町職員(30歳女性)
状況 副業で約300万円の報酬ほうしゅうを得ていたことが発覚し、停職6カ月の処分中
投稿内容 旅行先でカニを食べた写真に「ママ友と海鮮三昧ざんまい」とコメント。注意を受けたが、その後も奈良旅行の写真を投稿し「食べ過ぎて撃沈げきちん。動けない」とコメント
発覚の経緯 町民がFacebookの投稿を発見し、町に通報
処分 懲戒ちょうかい免職(クビ)

副町長から「停職中は投稿しないように」と注意されていたにもかかわらず、再び投稿。町長は記者会見でだれが見ても停職中にそんなことをしているのはおかしい」と語った。

⚖️ この処分には賛否両論

この事件では、「処分が重すぎるのでは?」という議論も起きた。弁護士からは「停職中は給与が出ないだけで、旅行や外食を禁止されているわけではない」「懲戒ちょうかい免職は犯罪を犯した場合のレベルであり、SNS投稿だけで免職は重すぎる」という指摘もあった。

一方で「反省の態度が見られない」「注意を無視してり返した」ことが、処分を重くした要因と考えられている。処分の重さはさておき、SNSの投稿が人生を大きく変えてしまったことは事実だ。

事例3:看護休暇の不正取得+勤務中にTwitter292回投稿(2021年・千葉市)

📱 事例3:千葉市職員(37歳男性)
状況 子どもの看護休暇を9回(計6日と2時間)不正に取得。休暇中は友人と遊んだり自宅で休養きゅうようしていた。さらに勤務時間中にも趣味しゅみのツイートを頻繁ひんぱんに投稿
投稿内容 勤務時間中に趣味しゅみの話題やフォロワーへの返信など計292回投稿
発覚の経緯 頻繁ひんぱんに離席する姿を不審に思った上司がTwitterを確認し、投稿内容と出勤状況をらし合わせて発覚
処分 停職3カ月

「看護休暇」とは本来、子どもの病気やケガの看護のための制度だ。この職員は有給ゆうきゅう休暇の日数がなくなることをおそれ、目的外もくてきがいに使ってしまった。Twitterの投稿時刻と出勤記録を照合しょうごうすれば、ウソは簡単に見破れる。

事例4:ワクチン副反応で療養りょうよう中にイベント・温泉(2022年・加古川市)

📱 事例4:加古川市職員
状況 新型コロナワクチンの副反応ふくはんのうを理由に療養りょうよう休暇を取得中
投稿内容 療養りょうよう中にイベントに参加し、温泉に行った様子をFacebookに投稿
発覚の経緯 Facebookの投稿から判明
処分 減給

「副反応がつらいので休みます」と言いながら、SNSにはイベントや温泉を満喫まんきつする写真——。職場の同僚からすれば、「自分たちが代わりに働いているのに」と思うのは当然だ。

なぜSNSの投稿でバレるのか?

「友達にしか見えない設定にしてるから大丈夫」——これは大きな間違まちがいだ。

🔍 SNS投稿がバレる5つのルート

① 知人・同僚に見られる
公開範囲はんいを「友達限定」にしていても、その「友達」の中に職場の同僚がいれば見られる。フォロワーの全員ぜんいんを正確に把握している人はほとんどいない。

② スクリーンショットで拡散かくさん
友達限定の投稿でも、誰かがスクリーンショットを撮れば、あっという間に拡散かくさんする。「デジタル情報はコピーが簡単」という基本を忘れてはいけない。

位置いち情報・時間情報の一致
投稿の日時・場所と、「休んでいるはず」の期間を照合しょうごうすれば、矛盾むじゅんは一目瞭然りょうぜん。千葉市の事例では、Twitterの投稿時刻と出勤記録の照合しょうごうでウソが発覚している。

通報つうほうする人がいる
池田町の事例では住民が、龍ケ崎市の事例ではSNSを見た人が通報した。あなたの投稿を見ているのは「友達」だけとは限らない。

検索けんさくすれば見つかる
名前、顔写真かおじゃしん、プロフィールの記載、過去の投稿から、思わぬ形で個人が特定とくていされることがある。匿名のつもりでも、情報の断片だんぺんをつなぎ合わせれば身元みもとれる。

「SNSは証拠しょうこ自動販売機じどうはんばいき

ここで紹介した事例には、ある共通点がある。

すべて、本人が自ら証拠しょうこを投稿していた。

上司が調査しなくても、警察が捜査しなくても、SNSを見れば一目で分かる「動かぬ証拠しょうこ」を本人が世界に発信していたのだ。

📋 4つの事例の構造はすべて同じ

本来の義務がある(療養りょうよう専念せんねんする、反省する、等)

義務に反する行動を取る(旅行する、遊ぶ、飲酒する、等)

その行動をSNSに投稿する(自ら証拠しょうこを公開)

誰かに見られて通報される

処分・解雇かいこ・退職に追い込まれる

投稿しなければ発覚しなかった可能性が高い。しかし、SNSに載せた時点で、「いつ」「どこで」「何をしていたか」の記録が残ってしまう。日時も場所も自動で記録されるSNSは、まさに証拠しょうこ自動販売機じどうはんばいきだ。

これは「大人の話」だけじゃない

「公務員の話だから自分には関係ない」と思うかもしれない。しかし、同じ構造のトラブルは、学生にも起きている。

🎒 学生でも起きる「同じパターン」

パターン1:「体調不良で学校を休みます」→ SNSに遊びの写真
学校を休んだ日にテーマパークや繁華街はんかがいの写真をアップ。同級生が見つけて先生に報告。内申点に影響することも。

パターン2:「バイト休みます」→ SNSにライブの写真
バイト先に「体調たいちょうが悪い」と連絡して休んだ日に、SNSにはライブ会場の写真。同僚のバイトが見つけてバレる。信用を失い、シフトを減らされたりクビになったりする。

パターン3:「試験前だから部活を休みます」→ SNSにゲームの投稿
勉強するために部活を休んだはずなのに、SNSにはゲーム実況じっきょうの投稿。チームメイトに見られて信用を失う。

大人であっても学生であっても、「ウソをついて、そのウソがSNSでバレる」という構造は同じだ。そしてSNSの投稿は、一度アップロードすればり消しがかない。削除しても、誰かがスクリーンショットを撮っていれば証拠しょうこは残り続ける。

教訓

  1. SNSの投稿は「証拠しょうこ」になる
    SNSに投稿した瞬間、「いつ」「どこで」「何をしていたか」の記録が世界に残る。投稿前に「これが証拠しょうことして使われたらどうなるか?」と考えよう。
  2. 「友達だけに見せている」は幻想げんそう
    友達限定の投稿も、スクリーンショットで拡散かくさんされる。完全にじた空間はインターネット上に存在しない。
  3. そもそもウソをつかない
    SNSの問題以前に、休暇の不正ふせい取得やウソをつく行為自体が問題だ。ウソをつかなければ、SNSに何を投稿しようが問題は起きない。
  4. 「投稿しない」という選択もかしこ
    たのしい体験たいけんをSNSに投稿したい気持ちは分かる。しかし、「今これを投稿して大丈夫か?」と一瞬立ち止まることが、自分を守ることにつながる。
  5. インターネットは「わすれない社会」
    削除しても、キャッシュやスクリーンショットで情報は残り続ける。SNSへの投稿は、せないインクで世界に書く」のと同じだと思った方がいい。

考えてみよう

💬 ディスカッションテーマ

Q1. 池田町の事例では「停職中に旅行写真を投稿して懲戒ちょうかい免職」となりましたが、これは重すぎる処分でしょうか? それとも妥当だとうでしょうか? 理由も含めて考えてみましょう。

Q2. 「体調不良で休みます」と連絡して休んだ日に、友達限定でSNSに遊びの写真を投稿するのは、どう思いますか? 投稿しなければウソはバレなかったかもしれませんが、「バレなければいい」のでしょうか?

Q3. 病気で休んでいる人が、気分転換に外出したり旅行に行くことは悪いことでしょうか? うつ病などでは、医師が「外出して気分転換を」とすすめることもあります。どこまでがOKで、どこからがNGだと思いますか?

Q4. あなたがSNSに何かを投稿するとき、「投稿とうこうボタンを押す前にチェックすべきこと」のリストを3つ作ってみましょう。

用語ようご解説

用語 意味
懲戒ちょうかい処分 職場のルールに違反した人に対して組織が行うばつのこと。軽い順に「戒告かいこく(注意)」「減給」「停職」「免職めんしょく(クビ)」がある
停職 一定期間、仕事を休まされる処分。その間、給与きゅうよは支払われない
懲戒ちょうかい免職 懲戒ちょうかい処分の中で最も重い処分で、強制的きょうせいてきにクビにされること。退職金も出ないことが多い
依願いがん退職 本人の希望により退職すること。懲戒ちょうかい免職とは異なり、退職金が支給される場合が多い
信用失墜しっつい行為 公務員の場合、「その職の信用をきずつけたり、職員全体の不名誉ふめいよになるような行為」のこと。地方公務員法第33条で禁止されている
療養りょうよう休暇 病気やケガの治療のために取得する休暇。医師の診断書しんだんしょが必要で、療養りょうよう専念せんねんすることが求められる

💡 この事件から学んだことを共有しよう

同じ過ちを繰り返さないために、学んだことを家族や友達と話し合いましょう

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