スマホをなくした!気づいたらすぐ始める5つの対応
スマホをなくした!気づいたらすぐ始める5つの対応
「あれ、スマホがない…」気づいたとき、何から手を付ければいいか。順番を間違えると、かえって取り戻しが難しくなることもあります。中学生のあなたが、保護者と一緒に進めるべき初動の5ステップと、いざというときに備えておくことを、最新の公式情報をもとに解説します。
まず大前提:安全を最優先に
スマホを取り戻すために、知らない場所を歩き回ったり、知らない人について行ったりしないでください。「探す」機能で位置がわかっても、絶対に自分一人で取りに行かないこと。場所情報は正確とは限りませんし、拾った人が移動している可能性もあります。必要なら、保護者と一緒に警察へ相談します。
そして、もうひとつ大事なこと——すぐに保護者へ伝える。これが初動のSTEP 1です。怒られるのが怖いから黙る、という選択はやめましょう。黙っているあいだに不正利用が進むほうが、ずっと大きな問題になります。
気づいたらすぐ始める5つの対応

保護者、または近くの信頼できる大人に伝える
これが最初です。家・回線・決済の契約者はほとんどが保護者なので、保護者なしには止められないことが多いからです。家から離れていてスマホで連絡できない場合は、先生・駅員さん・お店の人など、近くの信頼できる大人に「家族に連絡したい」と伝えましょう。
連絡できたら、「いつ、どこで、最後に使ったのはいつか」を整理して伝えると、その後の対応がスムーズになります。
最後に使った場所を確認し、サウンドを鳴らす
保護者と一緒に、家のパソコンや保護者のスマホなど信頼できる別端末から、「探す」機能にアクセスします。
- iPhoneの場合:
icloud.com/findにアクセスし、Apple Account(以前はApple IDと呼ばれていたアカウント、登録メールアドレスと電話番号、パスワード)でサインイン - Androidの場合:
android.com/findにアクセスし、Googleアカウントでサインイン
近くにありそうなら「サウンドを鳴らす」を試してみましょう。家のソファのすき間、カバンの奥、学校の机の中など、案外近くで見つかることがあります。
※学校のChromebookやiPadで個人のAppleアカウント・Googleアカウントにログインするのは避けましょう。利用規約や学校の決まりに反する場合があります。必ず家庭の端末で行います。
「紛失としてマーク」する
STEP 2の同じ画面から、「紛失としてマーク」を実行します(Android端末側の表示でも、Google公式アプリ名でも「Find Hub」と表記されます)。
- iPhone:「紛失としてマーク」→ Apple Payの決済カードやパスが一時停止され、ロック画面に連絡先メッセージを表示できる
- Android:Find Hubで「紛失としてマーク」→ 端末をロックし、ロック画面にメッセージと連絡先を表示できる
これで、拾った人がいたとしても中身を見たり使ったりしにくくなります。連絡先メッセージを表示しておけば、善意の人なら連絡してくれるかもしれません。
施設・通信会社に連絡する
これは保護者と一緒に行います。
施設への連絡:学校、塾、駅、店、バスや電車など、なくした可能性のある場所へできるだけ早く問い合わせます。学校が閉まっている時間でも、警備員さんや代表電話、部活の先生に連絡できる場合があります。学校に置き忘れた可能性が高いなら、翌朝すぐに担任の先生へ報告。
通信会社(キャリア)への連絡:回線を止めると、拾った人が電話やデータ通信を勝手に使えなくなります。主要キャリアの紛失窓口は24時間対応です。
| キャリア | 紛失盗難窓口 | 受付時間 |
|---|---|---|
| ドコモ | 0120-524-360 15712(ドコモ携帯から) |
24時間 |
| au | 0077-7-113 0120-925-314(つながらない場合) |
24時間 |
| ソフトバンク | 0800-919-0113 113(SB携帯から) |
24時間 |
| 楽天モバイル | 0800-600-0500 | 24時間 |
※上記以外の通信サービスや料金プラン(ahamo、UQ mobile、povo、mineo、IIJmioなど)を利用している場合は、それぞれの公式マイページや問い合わせ窓口を確認します。事前に家の契約先を保護者と確認しておくと、当日あわてません。
※窓口や電話番号は変更されることがあります。最終更新:2026年6月。実際の手続き前に各社公式サイトもあわせて確認してください。
必要に応じて、決済・SNS・警察への対応
決済アプリの停止:使っているサービスごとに対応方法が違うので、保護者と一緒に各サービスの公式サイトで「スマホ 紛失」と検索し、利用停止方法を確認します。電話でしか停止できないサービスもあります。代表的なもの——
- PayPay:スマートフォンの紛失・盗難専用窓口へ連絡
- 楽天ペイ、d払い、au PAY:各サービスのサポート窓口で利用停止
- モバイルSuica、PASMO、ICOCAなど:各サービスのWebサイトから「利用停止(再発行登録)」を申請
- Apple Pay:iPhoneを「紛失としてマーク」すると、そのiPhoneのApple Payが一時停止されます(追加操作は不要)
- Googleウォレット:登録しているカードやサービスによって対応が異なるため、Googleウォレットの公式ページで確認
パスワードの変更(必要に応じて):強い画面ロックを設定していて、不審なログイン通知も来ていない場合、すべてのパスワードを今すぐ変える必要はありません。次のような場合に、保護者と一緒に主要なアカウントのパスワードを変更します。
- 画面ロックを設定していなかった
- 覚えのないログイン通知や設定変更の通知が来た
- 友だちから「変なメッセージ来てるよ」と連絡があった
優先順位はApple Account / Googleアカウントを最優先、続いてSNS(X、Instagram、TikTok、Discordなど)。これらが乗っ取られると、他のサービスにも被害が広がるおそれがあります。
警察に届ける(必要なら):外で紛失した、盗まれた疑いがある場合は、保護者と一緒に最寄りの交番か警察署で「遺失届」を出します。誰かが拾って届けてくれたときに連絡が来やすくなります。
⚠️ 「データを消去」はすぐに押さないでください
STEP 3の「紛失としてマーク」と同じ画面に、「データを消去」「このデバイスを消去」というボタンがありますが、これは最後の手段です。Apple公式・Google公式とも、消去は他の方法をすべて試した後に行うよう案内しています。
- 消去すると、その後は「探す」や「Find Hub」で位置を確認できなくなる場合があります
- 消去したデータは元に戻せない(バックアップがあれば復元可能)
- AppleCare+「盗難・紛失プラン」など補償プランに加入している場合、補償申請が承認される前にデバイスを削除/消去すると、補償が受けられなくなる可能性があります
まず「サウンドを鳴らす」「紛失としてマーク」を実行し、それでも見つからない場合に、保護者と相談して最後に判断しましょう。
LINEは特別扱いが必要
LINEは他のSNSとは仕組みが違うため、紛失時の対応も特別です。
2025年3月以降、LINEはメイン端末1台(あなたのスマホ)に加えて、サブ端末(Android 1台、PC 1台、iPad 1台)まで同時にログインできる仕様になっています。ただし、サブ端末でログインするには事前に「ログイン許可」をオンにしておく必要があり、紛失したあとで初めて他端末からログインしようとしても簡単ではありません。
そのため、LINEの紛失時対応は次のようにします。
- 新しい端末が用意できたら、LINE公式の案内に従ってアカウントを引き継ぐ(電話番号認証+メールアドレス+パスワード、またはAppleアカウント/Googleアカウント連携が必要)
- すぐに引き継げない場合は、家族や仲のいい友だちに「自分を名乗る不審なメッセージには反応しないで」と伝えておく(拾った人があなたのLINEを使って詐欺を仕掛けるパターンを防ぐ)
- 通信会社に回線停止を依頼する(STEP 4)と、電話番号認証SMSも届かなくなるため、引き継ぎ作業はそのあと保護者と進める
💡 LINEを失わないための事前準備
LINEのアカウント引き継ぎには、電話番号・メールアドレス・パスワードの3点セットが必要です。これらを今のうちにLINEの「設定 → アカウント」で登録・確認しておきましょう。さらに、LINEの「トーク履歴のバックアップ」も定期的に取っておくと、引き継ぎ時にトーク履歴を復元できます。
なくす前にやっておく6つの備え
ここまで読んで気づいたかもしれませんが、初動で取れる行動のほとんどは、事前準備があって初めて機能します。今のうちにやっておきましょう。
📋 6つの事前準備
- 「iPhoneを探す」または「Find Hub」をONにする(設定 → 自分の名前 → 探す、または設定 → セキュリティ → デバイスを探す)。さらに実際に保護者の端末から自分のスマホが地図に表示されるかテストするのがおすすめ
- 強い画面ロックを設定(生年月日・1234・0000はNG。6桁以上の数字、または英数字パスコード)。顔認証・指紋認証も併用
- Apple Account / Googleアカウントの登録情報を保護者と確認。メールアドレス、パスワード、2段階認証の方法を共有
- LINEの引き継ぎに必要な情報を確認(電話番号・メールアドレス・パスワード)。トーク履歴のバックアップを定期的に
- 契約している通信会社と決済サービスを家族で共有。紛失したときにどこへ連絡すればいいかを事前に決めておく
- スマホのIMEI・機種名・色・ケースの特徴を控える(遺失届を出すときに必要)。IMEIは「設定 → 一般 → 情報」または購入時の箱で確認できる
⚠️ 2段階認証のバックアップを忘れずに
2段階認証アプリ(Google Authenticator、Microsoft Authenticatorなど)を使っている場合、スマホをなくすとログインできなくなることがあります。「リカバリーコード」を紙にメモして家の安全な場所に保管するか、認証アプリのクラウドバックアップを有効にしておきましょう。これは高校生・大人になってからますます重要になります。
「なくしたら困る」を「なくしても落ち着いて対応できる」に
スマホの紛失は、誰にでも起こります。警察にも毎年、多くの携帯電話の紛失届や拾得届が出されています。大切なのは「なくしたら何をすればいいか知っている」「事前準備ができている」ことです。
この記事の内容を一度頭に入れておき、できれば家族とも共有しておきましょう。「もしスマホをなくしたら、まず誰に伝えて、何をするか」を家族で話し合っておくだけで、いざというときの動きがまったく違います。
そして、何度も書きますが——なくしたことを隠さないこと。保護者にすぐ伝えるのは、責任を取るためではなく、自分と家族の情報やお金を守るためです。
📌 この記事のポイント
- STEP 1:まず保護者か近くの信頼できる大人に伝える
- STEP 2:信頼できる別端末から「探す」「Find Hub」にアクセスし、サウンドを鳴らす
- STEP 3:「紛失としてマーク」を実行(Apple Payなど決済も連動して止まる)
- STEP 4:保護者と一緒に施設・通信会社に連絡(紛失窓口は4社とも24時間)
- STEP 5:必要に応じて決済停止、パスワード変更、警察への遺失届
- 「データを消去」は最後の手段。すぐに押さない
- LINEは特別扱いが必要。引き継ぎ情報を事前に確認しておく
- 事前準備6点:「探す」ON、強いロック、アカウント情報共有、LINE引き継ぎ情報、契約先把握、IMEI控え
- 2段階認証のリカバリーコードは紙でも保管
- 隠さず、保護者にすぐ伝える