【3分トーク】数字が語るネットの今──警察庁データを使った朝の会(高校生向け)
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今日は、少し真面目な話を3分だけします。
2026年2月26日に、警察庁が「令和7年の少年非行・子供の性被害」の統計を発表しました。みんなも毎日SNSを使っていると思いますが、その「日常」の向こうで実際に何が起きているのか。
3つの数字を紹介します。怖がらせるためじゃありません。「事実として知っておいてほしい」ことです。
▍1つ目の数字「14倍」
SNSがきっかけで「重大犯罪」──殺人・強盗・誘拐・性的暴行など──の被害にあった子どもの数です。10年前は43人でしたが、令和7年は598人。ざっくり14倍に増えています。
この10年で、技術は進化しました。でも、SNSを入り口にした「実害」のスケールは、同じテンポで膨らんでいます。
▍2つ目の数字「約6割」
生成AIで同級生の顔を性的な画像に加工して、ばらまく事件があります。警察庁が把握しているのは、令和7年で114件。
そして、こうした事件の「加害者」のうち、同じ学校の同級生が約6割。つまり、被害者になる側だけじゃない。高校生も、加害者の側に簡単に立てる時代だ、ということです。「ちょっと面白がって作っただけ」では済まない。児童ポルノに該当すれば、作成・所持だけで犯罪です。
▍3つ目の数字「高校生が約52%」
不正アクセス禁止法違反で検挙された未成年のうち、半分以上が高校生です。
具体的な事例も警察庁が公表しています。「アイドルコンサート同行者募集」と偽ってフィッシングサイトに誘導し、1,270万円を不正送金した16歳の高校生がいました。スマホとちょっとの知識で、被害者にも加害者にもなれてしまう。これが、いまの現実です。
これは脅しでも説教でもありません。事実として、いま起きていることです。
みんなはあと数年で18歳になり、法律上は「大人」になります。契約も、責任も、すべて自分のものになる。
そして、SNSの世界では、すでに「大人扱い」されています。被害者にもなる。加害者にもなる。その線は、思っているより、ずっと細い。
「ちょっと変だな」「これマズいかも」と感じたら、ひとりで抱え込まないでください。家族でも、先生でも、相談窓口でも、誰でもいい。それが、自分を守る一番大事な力です。
今日は以上です。
❓ 生徒への問いかけ
- 「加害者の6割が同級生」という事実、どう感じる?
- 「被害者と加害者の線が細い」というのは、具体的にどんな場面だと思う?
- もし友達が「ヤバいことに巻き込まれた」と相談してきたら、どう動く?
💡 先生向けメモ
2026年2月26日に警察庁が発表した最新統計を使った台本です。「被害者にも加害者にもなり得る」両面を提示するのが特徴。生徒を「大人として扱う」気持ちで淡々と読み上げると効果的です。発問は「答えを出させる」のではなく、「考えるきっかけを残す」のがコツ。情報・公共・現代社会の導入素材としても最適です。
出典:警察庁「令和7年における少年非行及び子供の性被害の状況」(2026年2月26日発表)