✅ 初動チェックリスト

ネットいじめ発見時チェックリスト【いじめ特化版】

👤 全教員・いじめ対策委員 ⏱ 読了3分・印刷して掲示推奨 📅 最終更新

✅ ネットいじめ発見時の初動チェックリスト

ネットいじめを発見または通報された場合に、学校がいじめ防止対策推進法に基づいて取るべき初動対応の手順です。発見直後から3ヶ月後の経過観察まで、抜け漏れなくチェックしてください。

⚠️ 大前提
ネットいじめは「学校外で起きたこと」ではなく、いじめ防止対策推進法の対象に明確に含まれます。「家庭の問題」「本人同士で解決を」と先送りせず、必ず学校として対応してください。

□ 1. 事実確認

□ 被害児童から話を聞いた(安全な場所で、1対1で)
被害児童に同じ説明を何度も繰り返し求めていない(再トラウマ防止のため、聞き取りは1回で整理する)
□ スクリーンショット等の証拠を保全した
証拠の共有は必要最小限にした(教員間での印刷物放置・LINE転送・SNS共有は再拡散の危険)
□ 以下の情報を整理した:

 ・いつから始まったか
 ・どのような行為か(悪口/仲間外れ/なりすまし/拡散/晒し等)
 ・どのプラットフォームか(X、Instagram、TikTok、LINE、Discord 等)
 ・DM・非公開グループ・鍵垢・サブ垢での被害がないか(表に出ない場所でのいじめが現在の主戦場)
 ・AI加工画像・匿名の晒しアカウント・なりすまし投稿がないか(2026年は要必須チェック)
 ・加害者は誰か(特定できるか)
 ・他に被害者はいるか

□ 2. いじめ認定の判断

□ 「いじめ」の定義を確認した
「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」
被害者が苦痛を感じていれば「いじめ」です。加害者の悪意の有無や、双方向のやり取りであるかは関係ありません。

□ 3. 校内体制

□ 管理職に報告した
□ いじめ対策委員会(または同等の組織)を招集した
□ 関係する教職員に情報共有した(共有範囲は必要最小限に)
□ SC(スクールカウンセラー)・SSW(スクールソーシャルワーカー)の関与を検討した
□ 対応方針を決定した

□ 4. 被害児童への対応

□ 「あなたは悪くない」と伝えた
□ 今後の対応方針を本人にわかる言葉で説明した
□ 心理的なケアの体制を整えた(SC面談の準備等)
□ 登校状況・教室での様子を見守る体制を作った
□ 「いつでも相談していい」と伝え、相談ルートを複数提示した

□ 5. 加害児童への対応

□ 事実確認の聞き取りを行った(個別に)
□ 行為がなぜ問題か理解させた
□ 被害児童への謝罪の意思を確認した
□ 再発防止の約束を取り付けた
□ 背景にある問題(家庭環境、ストレス、同調圧力、承認欲求等)も把握した

⚠️ 謝罪の取り扱いについて
謝罪の方法・タイミングは被害児童の心理状態を最優先して判断してください。無理な対面謝罪は被害児童への二次的な圧力になり得ます。書面・第三者経由など、被害児童が安心できる形を選びます。

□ 6. 保護者対応

□ 被害児童の保護者に連絡した(事実・対応・見守り体制)
□ 加害児童の保護者に連絡した(事実・指導内容)
□ 必要に応じて面談を設定した
□ 双方の保護者に今後の方針を説明した
双方の保護者にSNS上での反論・晒し返し・関係者への投稿を控えるよう依頼した(保護者間のSNS対立は問題を二次的に悪化させる)

□ 7. 教育委員会・外部機関

□ 教育委員会に報告した(重大事態の場合は必須)
□ 必要に応じて警察に相談した(脅迫・名誉毀損・わいせつ画像拡散等が疑われる場合)
□ 必要に応じてプラットフォームへの削除依頼を行った
□ 重大事態(生命・心身・財産への重大被害/30日以上の欠席)に該当するか判断した

□ 8. 経過観察(1週間〜3ヶ月)

□ 被害児童の心理状態を定期的に確認している
□ 別のSNS・別アカウントへの移動による再発がないかモニタリングしている
□ 教室内でのリアル孤立化が起きていないか観察している
□ 対応の全記録を文書で保存している(時系列・対応内容・関係者)
□ 必要に応じて対応方針を見直している

👨‍🏫 先生向けメモ

ネットいじめは教室内のいじめと比べて24時間365日続くこと、そして表に見えないDM・非公開グループに移行しやすいことが特徴です。「学校の外だから」「収まったように見えるから」と対応を打ち切らず、いじめ防止対策推進法に基づいて初動・指導・経過観察まで一連で対応してください。

このチェックリストは印刷して生徒指導部・職員室に常備し、発見・通報があったらまず1部手元に置いて進めることを想定しています。

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